C o n c e p t i o n



自身の内側に器の存在を感じたことがありますか?
わたしは子どもの頃からその存在を感じて生きてきました。
さまざまな出来事をこの器を入れることで輪郭を帯び、ひとつの像として捉えることができました。
この器があることで見えた世界もありますが、見えなかった世界もあります。そして苦しむこともありました。
ただ、この器は、ちょっとした作用でも変形していきます。それによって世界の見え方も変わるのです。
あなたのもつ器はどんな景色をしているのでしょうか?


N e w s

 Exhibition Information

UNMANNED無人駅の芸術祭/大井川2023


2023年2月23日から25日間、静岡県島田市で行われる「UNMANNED無人駅の芸術祭/大井川2023」に参加します。
2022年の芸術祭から1年、集落の方々と過ごす時間が私の日常になりました。 その日々から生まれてくる作品への思いは私がまだ見たことのない、「自身の器の裏側」なのかもしれないと感じます。 器の裏側とはいったい何を指すのか。それを見に来ていただきたく思います。



開催日時:2023年2月23日(木)〜 3月19日(日) 25日間
開催エリア:大井川鐵道の無人駅とそこから広がる集落 (静岡県島田市・川根本町)
入場料:原則鑑賞無料
TAKAGI KAORU作品設置場所:中屋邸
展示作品:『自身の器の裏側』



展示作品について
芸術祭公式サイトはこちら


A c t i v i t y

TAKAGI KAORUの作家として発表する作品・創作活動において切っても切り離せない、
他者と触れ合う3つの実験の場の紹介とその記録


P u b l i c a t i o n

「皿と血」

『皿と血』は、TAKAGI KAORUと5組の表現者たちによる往復書簡のような形式で出来上がっている。
TAKAGI KAORUから送られる皿。その皿を使って表現者たちは旅に出る。
皿と過ごし、皿に食物を装い、それを自分の糧とした後の「皿の景色」を撮影する。
その姿から、今度はTAKAGI KAORUによる言葉が紡がれる。
言葉は表現者たちに届き、そこからまた創作がはじまる。

文/AYANA


発行元:キンカンパブリッシング
https://www.kinkangallery.com/books/122/