prologue
文/キンカンパブリッシング『皿と血』はTAKAGI KAORUにとって初の書籍となります。
この本の制作は、彼女が敬愛するゲスト達の為に皿を作るところから始まりました。
その皿で彼らは2年間暮らし、「食した後の皿」から見出だした
「景色」を撮影していきます。
TAKAGI KAORUもこの行為を繰り返しました。
そして、その景色とともに綴られた
TAKAGI KAORUの生きのびる根源となる言葉は、
ゲストが新たな物語を描く源となりました。
留まる事無く互いを行き来し、脈々と続いていく作家とゲスト達が織りなす
濃厚なコミュニケーションは陰の往復書簡です。
物語はどこからでも始まる。
きっとこの本を読む方々も新たな自身の物語を描く事となるのではないでしょうか。